小銭入れはキーケースだった。

朝からちょっとした衝撃を受けました。
いや、正確に言うと「自分の生活の中に、見落としていた小さな真実を見つけた」という感じです。

今使っているエッティンガーのキーケース、家の鍵しか付けていないのに少し大きいんですよね。
もともとはエニタイムフィットネスに通っていた時期があって、
そのときはジムのエントランスキーも入れていたので、サイズ的にはちょうどよかったんです。
でも今は鍵一本だけ。

それなのに、立派なキーケースを持ち歩くのが少し不釣り合いに思えてきて、
「もう少し薄くて軽いものに変えようかな」と思い始めたのが、今朝のことでした。


そして、まさかの発見

そんなわけで、薄いキーケースを探し始めました。
「もっとシンプルでいいのないかな」と検索してみたら、思わぬものが出てきました。

……今使っているアブラサスの小銭入れが、検索上位に。

一瞬、「え、なんで?」と思いました。
クリックして商品ページを見てみると、“鍵がすっぽり収納できる、特殊な構造” と堂々と書いてありました。

いやいや、全然知らなかった。
つまり私は、キーケースとしても使える小銭入れを、
小銭入れとしてしか使っていなかったわけです。


なぜ気づかなかったのか

思い返せば、もともと財布も小銭入れもキーケースもエッティンガーで揃えていました。
国税にいた頃は、スーツ姿で大規模法人に伺う機会も多く、
「身の回りのものにもきちんと気を配っておくのが礼儀」と思っていました。

でも独立を機に、なるべくモノを減らしたいと思い始めていました。
そんなときに妻がプレゼントしてくれたのが、アブラサスの財布と小銭入れ。
いわゆる“ミニマリスト御用達”のやつです。

ただ、そのとき私は気づけなかった。
なぜなら当時、公務員宿舎に住んでいて、家の鍵をほとんど持ち歩いていなかったんです。
エントランスは番号入力で開くし、家のドアはスマートロックでスマホ解錠。
つまり、鍵を持たない生活をしていたわけです。

だから、「小銭入れに鍵を付ける」という発想自体が生まれなかった。


新しい習慣になると、古い発想は消える

今は引っ越して、エントランスの鍵が差し込み式のマンション。
「どうせ鍵を出すなら、家のドアも普通の鍵でいいか」と思い、スマートロックもやめました。
そして鍵を持ち歩くようになった。

そこで初めて、今朝の「衝撃」に至ったわけです。

新しい環境や習慣になると、それまでの前提がごっそり入れ替わる。
だから、以前の環境では絶対に気づけなかった発想が出てくるんです。

ある程度抽象化すれば応用も効きそうな気がします。
たとえば、会計ソフトをfreeeからマネーフォワードに変えるような場面において、freeeでの業務フロー上ではやらなくてよかったことが、マネーフォワードに移行したらやる必要がでてきてしまう。
でも、ある日ふと「マネーフォワードに移行したことによって、やらなくてよくなったこと」に気づく瞬間がある。みたいな感じでしょうか。


今日の1%改善

とりあえず、新しいキーケースを買う必要がなくなったので、
今のエッティンガーはメルカリに出す予定です。

これで持ち物は「財布+小銭入れ兼キーケース」の2点。
少しだけ身軽になりました。

こういう小さな改善を積み重ねていくのが好きです。
劇的に変わることはないけれど、1%ずつ生活が良くなる。
気づきが積もって、やがて複利のように効いてくる。

仕事でもプライベートでも、結局その繰り返しなんだろうと思います。
今日もまたひとつ、身の回りから学びました。