サブスクリプション、私の場合

家計編 ― 広く使っているサービスたち
「サブスクリプション」という言葉、いつ頃から一般的になったのでしょうか。
気がつけば動画も音楽もアプリも「月額〇円」で利用するのが当たり前になり、いつの間にか家計簿の支出欄はサブスクだらけに。
そこで、自分自身が入っているサブスクを家計と事業に分けて見直してみました。
まずは家計編。
YouTube Premium Family(月額2,280円)
これは迷いなく元が取れていると感じます。広告が出てきてストレスを感じる時間がゼロになるのは大きいですし、バックグラウンド再生で「耳から情報を入れる」オーディオブック的な使い方ができるのも良いと感じています。仕事をしながら学びたい私にとって、欠かせないサービスです。
ちなみに、好きなYoutuberはコスメティック田中です。
トレーニングジム(月額4,000円)
公務員時代から通っている昔ながらのジム。24時間営業のきれいなジムではなく、エアコンもない、蚊が一生湧き続ける、たまにゲロ吐く寸前で倒れている男性が転がっていたりする環境ですが、バーベルと鉄のプレートが揃っているだけで十分です。むしろ無骨な雰囲気が性に合っています。ここで筋トレをして得られる充実感は、何物にも代えがたい栄養。しかも、開業初期に相談に乗ってくださる先輩税理士(女性)もいて、この雑談だけでも月謝分の元が取れている気がします。
このほか、ChatGPT、iCloudストレージ、ドラクエ10(妻と二人で)、スマホ代、マネーフォワードMEなど。こう並べてみると、生活全体をサブスクで支えられているのだなと改めて気づきました。
事業編 ― 小資本開業でも必須の固定費
税理士として独立してみて思ったのは、「小資本でも開業はできるけれど、サブスク的な固定費は避けて通れない」ということです。
税理士会費・支部会費
これは事業主として避けられない固定費です。東京税理士会と支部会費を合わせると月1万円ちょっと。弁護士会だと年会費100万円近い地域もあるそうで、それに比べればまだ軽い方なのかもしれませんが、始めたばかりの事業にとってはやはり重い出費。これを「場所代」と割り切って、その分を売上で取り返すしかありません。
会計・税務ソフト
自分の事務所の会計にはクラウド会計を導入しています。申告ソフトは買い切り型を使っていますが、毎年の税制改正対応で更新が必要になるため、実質サブスクのようなもの。便利さの裏に「毎年のコストが必ずかかる」という現実があります。
クラウドFAX
導入してはみましたが、まだ使う場面は多くありません。ただ、支部の税理士会ではFAX文化がまだ根強く残っていると聞きます。もし実務で使わないなら、早めに解約する予定です。
サブスクに払っている金額
こうして並べてみると、家計と事業を合わせて月4万円弱。
固定費としては決して小さくありませんが、それぞれのサービスが日常や業務に与える効用を考えると、納得できる部分もあります。
ただ、サブスクは「なんとなく続けてしまう」のが怖いところです。毎月の請求は小さくても、積み重なると大きな支出になります。だからこそ、定期的に見直し、「これは本当に必要か?」「生活や仕事の質を上げているか?」を確認することが大事だと思っています。
サブスクと時間の関係
サブスクは結局のところ、「時間をどう使うか」と密接に関わっています。
YouTube Premiumは「広告に奪われる時間を取り戻す」ための課金。ジム代は「心身を整える時間」への投資。会計ソフトやクラウドサービスは「仕事の効率を上げる時間」を買っているようなものです。
1日24時間は誰にとっても平等。サブスクは、その限られた時間をどうデザインするかを反映する鏡なのかもしれませんね。

